SketchUpのSolid Inspectorの使い方をお探しですね。
SketchUpで作ったモデルを3Dプリンターで出力しようとした際、「ソリッドではありません」というエラーに悩まされる方は少なくありません。
3Dプリンターはデータの内部構造を正確に読み取る必要があるため、モデルが完全に閉じた状態(ソリッド)になっていることが必須条件となります。
この記事では、3Dプリントを成功させるための必須チェックツール「Solid Inspector」の具体的な使い方や、エラーが起きた際の手動でのソリッド化の手順について詳しく解説します。
広告
1. 3Dプリントに不可欠な「ソリッド化」って何?
3Dプリンターでモデルを出力するには、データが「ソリッド」という状態になっている必要があります。
ソリッドっていうのは、簡単に言うと「隙間や穴がなく、きちんと閉じた立体」のこと。
専門的には「水密性がある(Water-tight)」とか「多様体(マニホールド)」なんて呼ばれたりもします。
もしモデルの一部に穴が開いていたり、内部に余計な線が残っていたりすると、3Dプリンター用のソフト(スライサー)が「どこが内側でどこが外側なの?」って混乱してしまうんです。
その結果、印刷エラーが起きたり、うまく造形できなかったりするわけですね。
自分のモデルがソリッド化されているかどうかを確認するのは、実はとっても簡単です。
チェックしたいオブジェクトを選択して、「エンティティ情報(Entity Info)」のパネルを開いてみてください。
そこに「ソリッドグループ」とか「ソリッドコンポーネント」って表示されていれば、そのモデルは3Dプリント可能な状態になっています。
逆に、ただの「グループ」としか書かれていない場合は、どこかに問題がある証拠です。
特にSketchUpは、面という「皮」を張り合わせて立体を作っていく仕組みなので、知らないうちに面が抜けていたり、内部に余計な壁が残っていたりすることがよくあります。
だからこそ、モデリングの最後には必ずソリッド判定をクリアするようにデータを整える作業が必要になってくるんです。
この作業をスムーズに進めるために役立つのが、今回ご紹介する「Solid Inspector」というツールなんですよ。
2. Solid Inspector(ソリッドインスペクター)の使い方
Solid Inspectorは、モデルがちゃんとソリッド化されているかを一瞬でチェックして、問題がある場所を見つけて直してくれる超便利なツールです。
デスクトップ版のSketchUp Proを使っている人は、Extension Warehouseから「Solid Inspector²」という拡張機能を無料でインストールできます。
Web版SketchUpの有料プランを使っている場合も、右側のパネルからこの機能が使えますよ。
使い方はすごくシンプル。
チェックしたいモデル(グループかコンポーネント)を選んで、Solid Inspectorのアイコンをクリックするだけ。
すると、画面に検査結果が表示されて、モデルのどこに問題があるのかを教えてくれます。
問題がある箇所はモデル上でも赤やオレンジ色でハイライト表示されるので、「ここを直せばいいんだな」って一目でわかるようになっています。
よく見つかるエラーには、こんなものがあります。
– 短すぎる線(ショートエッジ)
– 裏返っている面(反転した面)
– 立体の中に隠れている不要な面
これらのうち、自動で直せるものについては「Fix(修正)」ボタンを押すだけで一括修正できちゃいます。
ただし、複雑な穴あきや面の欠損については、自分で手作業で塞ぐ必要があります。
それでも、どこが悪いのかハイライトで教えてくれるので、原因不明のエラーに頭を抱える時間がグッと減りますよ。
3. ソリッド化できない時のチェックポイント
Solid Inspectorを使っても、「修正ボタンが押せない」とか「何度直してもソリッドにならない」ってことがあります。
そんな時は、自分でモデルの構造をチェックして、エラーの原因を取り除く必要があります。
手動チェックで一番見落としがちなのが「グループ化のし忘れ」です。
SketchUpでは、どんなにきれいな閉じた立体を作っても、全体を選択して「グループを作成」または「コンポーネントを作成」をしないと、システム上はソリッドとして扱ってくれないんです。
意外と盲点ですよね。
グループ化はしているのにソリッドにならない場合は、モデルの内部に余計な線や面が隠れている可能性が高いです。
これを見つけるには、表示設定を変えてみるのが効果的。
「X線表示」をオンにするか、スタイル設定から「背面エッジ」を表示するモードに切り替えてみてください。
そうすると、外側の壁に隠れて見えなかった内部の余分な構造が透けて見えるようになります。
見つけたら、消しゴムツールでサクッと削除しましょう。
もう一つ注意したいのが「面の反転(表裏の違い)」です。
SketchUpの面には表(白色)と裏(青灰色)があって、3Dプリントではすべての面の表側が外を向いている必要があります。
一部の面だけが裏返っているとソリッドとして認識されないので、表示スタイルを「モノクロ」にしてモデル全体をチェックしてみましょう。
青灰色になっている面を見つけたら、右クリックから「面を反転」を選んで、すべての面を白色に揃えればOKです。
4. 無料版SketchUpでの工夫と書き出しのコツ
複数の立体を足したり引いたりする「ソリッドツール」は、モデリング作業をすごく効率化してくれる便利な機能なんですが、SketchUp Freeなどの無料版では使える機能に制限があります。
無料版で使えるのは、2つの立体を足し合わせて外側の殻だけを残す「外側シェル」という機能だけ。
モデルの一部を削り取る「減算」とか、重なった部分だけを残す「交差」といった高度なツールは有料版専用なので、無料版ユーザーは別の方法で代用する必要があります。
無料版で立体を削り取るような加工をしたい時は、「面を交差」という機能を使うのがおすすめです。
やり方は、まず削りたい立体と削るための立体を重ね合わせます。
この時、それぞれの立体は個別のグループにせず、バラバラの面と線の状態にしておきます。
その状態で全体を選択して、右クリックから「面を交差」→「モデルと交差」を実行。
すると、立体同士が重なっている境界部分に新しい線が引かれるので、あとは消しゴムツールで不要な部分を手動で削除していけば、有料版の「減算」と同じ結果が得られます。
ちょっと手間はかかりますが、慣れればそんなに難しくないですよ。
モデルが無事ソリッド化できたら、いよいよ3Dプリンター用のデータとしてエクスポートします。
3Dプリントで一番よく使われるファイル形式は「STL」です。
エクスポートする時は、スケール(寸法)が意図した通りになっているか再確認するのを忘れずに。
特にSketchUp内でミリメートルとインチが混ざっていると、スライサーソフトに読み込んだ時にモデルがめちゃくちゃ小さくなったり大きくなったりすることがあるので要注意です。
モデルの寸法とソリッド状態の両方がバッチリ整っていれば、エラーのないきれいな3Dプリントができるはずです。
最初は少し大変に感じるかもしれませんが、何回かやっているうちにコツがつかめてきますよ。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
広告
